くつわだりえ プロフィール

東京都出生

跡見学園女子大学文学部美学美術史学科卒業
在学中に小木曽教彦氏に師事

洋食器メーカー勤務
石田正皇氏に師事
石田正皇氏主催「皇房」に参加

陶歴

2000年
東京都日野市に築窯、工房「アトリエ方丈庵」を開設
高岡クラフト展/入選(富山県高岡市)
福井酒の器展/入選(福井県)
日仏アートマルシェ(大阪国際会議場)
2001年
皇房展(三鷹市民美術ギャラリー/東京)
2003年
GALLERY BARCO ZAKKA展Vo.1~だいすきなヒトへプレゼント(GALLERY BARCO /東京)
2007年
crescent(FALL/東京)
2008年
真鍮色の月夜(FALL/東京)
2009年
真珠色の食卓(汐花/東京),月の潮さい(FALL/東京)
2010年
静寂と鼓動(無門庵ギャラリー/東京),記憶の結晶(ホテル ハット・ウォールデン/山梨)
2011年
花華hana展(汐花/東京),moon safari(FALL/東京)
2012年
多摩クラフト協会作品展に参加(パルテノン多摩/東京)('13)
four seasons color(無門庵ギャラリー/東京)
2013年
風の紋(開ギャラリー/東京),ときの潮さい(奏庵/神楽坂)
2014年
アトリエ方丈庵陶展〜陽と陰〜(無門庵ギャラリー/東京)
2015年
手づくり一点もん (ぎゃらりーアニモ/東京)
2016年
多摩クラフト展 〜みたす〜(パルテノン多摩/東京)
手づくり一点もん (ぎゃらりーアニモ/東京)
2017年
神楽坂ルバイヤート(くつわだりえ陶展)
多摩クラフト展〜時をたのしむ〜(パルテノン多摩)
2018年
多摩クラフト協会〜美を使うよろこび〜 暮らしの中の工芸(町田市立博物館企画展)
アトリエ方丈庵 陶展 (カフェギャラリー香楽)
町田市生涯学習 市民大学市民講座 講師担当(上絵付け講座)
2019年
町田市生涯学習市民大学市民講座 講師担当(上絵付け講座)
町田市立博物館 ワークショップ 講師担当(下絵付け講座/手びねり講座)
想いを紡ぐ贈り物〜クラフト作家5人展〜
多摩クラフト協会企画展(ギャラリーコロン/東京)
2020年
〜多摩クラフト協会作家と町田市立博物館が贈る〜
暮らしに寄りそうアート展/町田市民ホール
町田市立博物館 体験講座担当講師(手びねり講座)
2021年
二人展/暮らしのアートギャラリーもえぎ(国立)
多摩クラフト協会展/暮らしに寄り添うアート展
〜それぞれの素材から〜/町田市民ホール
町田市立博物館 体験講座担当講師(手びねり講座)
2022年
町田市立博物館 ワークショップ担当講師

※最新のプロフィールはブログをご覧ください。

くつわだりえの器 取扱店

iichi
ネット通販
BASE
ネット通販
工房 草の実
東京都日野市豊田4-32-5
042-581-2879
FALL shop&gallery
東京都杉並区西荻北3-18-10
03-5856-0522

★下記店舗では器をつかっていただいています。

鮨 石井
東京都港区赤坂3-14-4大橋ビル2F
03-3505-5729
伏龍
東京都新宿区舟町1-18 ロイクラトン四谷1階
03-3354-3188
すし処真
東京都中央区銀座7-12-4 銀座ウェイフェアビル1階
03-3543-9339

くつわだりえの作品

下記サイトよりお求め頂けます。

手づくり一点もん
「一点もん」は、モノ作りに情熱を注ぐクリエイターさんの作品を販売・その輪を広げるオンラインショップです
iichi
手仕事の新しいマーケットプレイス

くつわだりえ~コメント~

自分の居場所を探し求めて
流れ着いたところが大学の焼物研究部の
小さなクラブハウスでした。
世の中はバブルの絶頂期。
社会は現実感のない浮ついた空気感のなか
その小さな部室は、外の世界とは無関係に
とても静かに私を迎えてくれた。

休日の誰も居ない大学に忍び込み
ひとり小さな部室で轆轤をまわす時間。
あの匂い、あの感触は私の原風景、原点なんだと
この仕事をするようになって最近気がついた。

アトリエ物件を探し、通された物件は
部屋の中に、畳を突き破り笹が何本も生えていて
庭はどこまでが敷地なのかわかないほど蔦が生い茂り
まるでジャングルのよう。
それは廃墟も同然でした。
それでも、この場所が気に入ったのは
あの学生時分と同じように居場所を探し求め
辿り着いた場所だったから。
きっと、どこかあの小さな部室の雰囲気に似ていたからなのかも知れない。

アトリエをはじめて以来、たくさんの素敵な出会い、ご縁がありました。
その中にはつらく哀しいお別れもありました。
「一期一会」アトリエをはじめてから大切にしてきた言葉です。

陶芸教室をはじめ、制作する生徒さんの姿をたくさん見てきました。
その表情はとても真剣で、そしてとても美しいのです。
それは立派な「表現者」の横顔。

やきものをつくり上げる行程は、暮らしの用具をつくる人間本来の能力と欲求、
それを使う知恵とよろこびに溢れています。
その他に大切な要素がもう1つ。
アートセラピー(芸術療法)の勉強をはじめて
漠然と思っていたものが確信に変わった。
「クラフトほど究極のアートセラピーはない」ということを。

ものが溢れ、ボタン1つで出来上がったり
1クリックで物が自動的に届く時代。
世の中がスピード化、効率化してゆけばゆくほど
私たちの心は乾き、感性は錆び付いてゆくように感じます。
自分の手をつかい、かたちないものからかたちをつくってゆく。
現代の便利さとスピードとは真逆の位置になるものつくり。
気のとおくなるような時間の掛かる行程も何故か皆さん苦にされず
とても楽しげに制作されていらっしゃるのです。
何故、やきものつくりに魅了されるのか。

皆さんの制作される横顔こそがその答え。

数年前に東北の伝統工芸品を取り扱う
女性ショップオーナーのトークショーを
拝聴する機会があり、深く共感した言葉がある。
「手仕事には深い精神性が宿る。手を動かすことは心を支える。
手仕事は祈り。ものつくりは生きる力」
東日本大震災で被災したご夫人方が、深い喪失感のなか
針仕事をし、精神的に落ち着きを取り戻したという話しも聞いた。

だから、皆さんの手から生まれてくるものは力強く
自分自身がこんなにも勇気付けられるのだと。

自分自身の理想のかたちはまだまだ遠く及びませんが
これからも皆様と切磋琢磨し研鑽を積み
この道を邁進してゆきたく思います。

アトリエ方丈庵という小さな陶芸工房が
皆さんの小さな居場所のひとつになるように
願っています。